東京科学大学 情報理工学院 情報工学系の学生は、4年第1Qからの学士特定課題研究の研究室配属で村田研究室を志望することができます。例年、1月に説明会、1-3月に研究室見学や志望研究室調査があり、4月上旬に研究室が決定します。詳細については、
情報理工学院学生サイトの情報工学系のページ(学内限定)を参考にして下さい。
研究室見学の際に説明することや、よく質問されることを以下に書いておきます。
- 研究の紹介:村田研究室では、人工知能・機械学習の研究として、ネットワーク(グラフ)構造やグラフニューラルネットワークについての研究を行っています。詳しくはパンフレット(日本語版と英語版)を参照してください。
- 就職先:研究室の学生さんの最近の就職先は、日本電気、ヤフー、富士ゼロックス、野村総研、楽天、サイバーエージェント、LINE、リクルート、富士通などです。就職活動は学生さんに自由にやってもらっています。
- 輪講:村田研究室では週2回、全員が集まって対面で英語で輪講をしています。研究に関連する論文や本を読んでその内容を紹介する「輪読」や、各自が行っている研究の実験結果などについて紹介する「進捗状況」についてです。
- 勉強時間:週2コマだけ研究室に居れば良いわけではなく、せめて平日は4時間程度は勉強するようにと言っています。小学生でも学校でそのくらいは勉強しているはずです。必要に応じて、研究のためのディスカッションを随時行っています。
- 大学院入試:就職希望の人は、就職活動を頑張ってください。大学院に進学を希望する人は、夏までは大学院入試の勉強を優先的に行ってください。
- 単位の取得:卒業に必要な単位は、できれば4年の前期までに取るようにしてください。
- アルバイト:アルバイトをするなとは言いませんが、せめて4年の後期は卒業のための研究に専念できるようにしてほしいです。
- 英語の勉強:英語の勉強をしてほしいです。うちの研究室は留学生の方が多いため、メールは英語で書いています。また輪講の際の発表も、少なくとも最初の5分は英語で話すようにしてください。
- 日本語の勉強:日本語の勉強もしてほしいです。「理科系の作文技術」を読んで下さい。多くの学生さんは一貫性のある文章を書くトレーニングを受けていないので、学士特定課題研究(卒論)はそのトレーニングだと思って頑張ってほしいです。
- 必要な知識:研究を進めるに当たって、線形代数の知識が必要になることが多いと思いますが、本学の学生であれば研究室に来てからでも間に合うと思います。ネットワーク科学やグラフニューラルネットワークについて勉強したい人は、以下を読んでみて下さい。
- 研究テーマ:研究テーマは学生さんが決めてもいいですし、こちらが与えてもいいです。人工知能に関するテーマであれば可ですが、明らかに他の研究室の方が適しているテーマ(例えば自然言語処理とか、データベースとか)であれば、他の研究室でやってほしいです。
- 机とPC:研究室の学生さんには各自机とデスクトップPCが1台ずつ与えられます。ノートパソコンは与えていません。
- 研究室合宿:研究室合宿はここ数年はやっていません(やっても構いません)。
- プログラミング:プログラミングをしてほしいです。プログラムを書いて、実験・考察して、それをもとに卒論を書いて卒業していってほしいです。紙と鉛筆だけで研究したい学生さんは、他の研究室に行くことをお勧めします。プログラミング言語はJavaでもCでもPythonでも何でも構いませんが、先輩の研究の続きをやるならその先輩と同じプログラミング言語になると思いますし、深層学習に関する研究をするならPythonが必要になると思います。
- 見学の勧め:できれば、数多くの研究室を見学してほしいです。研究室によって雰囲気がだいぶ違うはずです。
- 学部4年次のスケジュール:夏までは基礎的な勉強と大学院入試の準備を中心にやってもらいます。大学院入試が終わった段階で、研究テーマを明確にして卒論に向けて研究を進めてもらいます。最後に「卒論発表会」があります。
- 修士2年間のスケジュール:入学して約1年経った時点で「構想発表会」、約1.5年経った時点で「中間発表会」、最後に「修論発表会」があります。
- 学内生・学外生の比率:村田研究室では、1学年の修士学生が4名で、学内生と学外生が2名ずつという場合が多いですが、年によって変わります。
- 金銭的な支援:東京科学大学には授業料減免制度や奨学金制度があり、また民間財団の奨学金に応募することもできます。詳しくは授業料等の経済支援を参照して下さい。
東京科学大学 情報理工学院 情報工学系の修士課程の入学試験を受験して下さい。例年、4月入学の願書出願期間は前年の6月下旬で、前年の7月-8月に入学試験が行われます。詳細については、
募集要項を参照して下さい。
大学院への進学を希望する学生は、2年以内に受験した英語試験のスコアシートが必要です。スコアシートが間に合わなくて大学院入試を受験できない学生が毎年います。早めに英語試験を受験しておくことを強くお勧めします。
東京科学大学 情報理工学院 情報工学系の博士後期課程の入学試験を受験して下さい。募集要項は
このサイトをご参照ください。例年、4月入学の願書出願期間は1月で、10月入学の願書出願期間は7月です。出願する前に、
村田に連絡を取って下さい。これまでの研究内容について論文等を拝見致します。詳細については、
東京科学大学 大学院入学案内を参照して下さい。
博士課程の学生は、
つばめ博士学生奨学金に応募できます(年額48万円)。
村田研究室では、特別な理由がない限り、研究生は受け入れていません。大使館推薦の研究生については、
英語サイトを参照して下さい。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金をもらっている大学院生で、在学中に特に優れた業績を上げた人は、卒業時に奨学金返還免除を申請することができ、全額免除や半額免除が認められることがあります
(
「特に優れた業績による返還免除の手続き」)。
村田研究室では過去に2人申請し、一人は半額免除、もう一人は全額免除になりました。学生さんにとっても大学にとっても良い話だと思います。興味のある人は私に連絡して下さい。